9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために (早川書房)

あとがき

1. 自然発生的な動きを大事にしよう
2. 自主性と柔軟性に任せてみよう
3. 先のことはわからないから、おおざっぱな方向性で動こう
4. ルールは変わるものだから、過度にしばられないようにしよう
5. むしろ敢えてルールから外れてみることも重要
6. あれこれ考えるより、まずやってみよう
7. ピンポイントで総力戦やっても外れるから、取り組みもメンバーも多様性を持たせよう
8. ガチガチに防御をかためるより回復力を重視しよう
9. 単純な製品よりはもっと広い社会的な影響を考えよう

目次

1. 権威より創発
3. 地図よりコンパス
4. 安全よりリスク
5. 従うより不服従
6. 理論より実践
7. 能力より多様性
8. 強さより回復力
9. モノよりシステム

4.. 安全よりリスク

ハードウェア商売がソフト商売とずっと似てきたら何が起こるんだろうか?ルールが変わる。
製品を市場にもたらす費用ーあるいはもっと単純にアイデアをたくさんの聴衆に伝える費用ーのために組織が破産しかねる場合は、リスクより安全性を重視するのは筋が通っている
新しいルールは、「リスクを受け入れろ」ということ
エクストリームスポーツをみんなでやれという意味ではない
すでに起こり、毎日ますます加速している変化の規模を利用しよう
不安定な個人が、オンライン配信できて、3Dプリンタで造れて、飛行機にも持ち込める巧みな武器を設計できるというのは、おっかないだけじゃなく、リスクという発想にどうアプローチするかというのを完全に考え直す必要があるということ
イノベーションの費用が下がるにつれて、リスクの成立が変わる
ほとんどの企業がだんだん劣化するのはかれらが以前にやったのとだいたい同じことを、マイナーチェンジしただけで続けようとするからだ。絶対に失敗しないとわかっていることをやりたがるのは自然なことだ。でも漸進的な改善は、やがて陳腐化する。これは特に、確実に漸進的でない変化が起こるとわかっている技術分野ではそうだ。
イノベーションの費用が下がり、もっと多くの人々が新製品や新ビジネス創出のリスクを取れるようになると、イノベーションの中心は周縁にシフトする

限界費用が下がり続けていると、落合陽一氏が言っていたのを思い出したmeganii.icon

プロジェクトが順風満帆のときに乗り込んできて、それが悲惨なことになるまで居座る人々は、「高値で買って安く売っている」
大学に入るときに絶頂期だった分野を学び始める学生は、しばしば職をめぐって凄まじい競争に直面し、卒業する頃にはその産業は衰退に向かっている
イノベーションの費用がとても安くなったら、価値を増幅することに比べて、損失を減らそうとするのはずっと重要度が低い

3. 地図よりコンパス

代数自体が重要なわけではなく、抽象的な思考を実務的なものに適用する方法を教えてくれる
世界の航行に使えるコンパス
実配備しろ
デモより、進んだもの
インターネットを通じて現実世界に実装できるようになり、製造費用を引き下げ、スタートアップの役割を高めている

2. プッシュよりプル

人的資源の最高の使い道は、必要なものだけを、必要とされるときだけに使って人々をプロジェクトに引き込む(プルする)こと

プル型 リーンの考えにも似ている


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